2008年11月06日
PETボトルの9月の回収、前年比10.7%増に
市町村の輸出が引き続き回収量を上回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 国の指定法人である日本容器包装ルサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿って9月中に全国の市町村から引き取った使用済みPETボトルの総重量は15,971トンとなった。前年同月の実績を10.7%上回っている。今年度に入って6ヵ月連続の前年同月超えとなった。4月から9月までの累計は83,500トンとなった。前年同期の実績を6.9%上回っている。

 しかし、同協会による今年度の年間引取り予定量は前年度の実績比12.8%増の157,993トンとなっている。9月までの伸び率はそれを大幅に下回っている。これは、一般家庭から同ボトルを分別収集した全国の市町村の多くが収集品の多くを貿易業者に売却する行動をとる続けていることが大きく影響している。

 財務省の輸出通関統計によると、9月のPETくずの輸出量は36,223トンで同月の同協会への引渡し量を大きく上回っている。4〜9月の累計は193,874トンで、これも同協会への引渡し量を大きく越えている。輸出量の8割方が使用済みボトルで占められていると見られるので、この状況が続く限り、同協会の目標のクリアは困難ということになる。