2008年11月06日
日本ゼオン ブルーレーザー用ディスク対応の光ピックアップレンズ樹脂材料を新規開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオン(古河直純社長)は6日、青紫色半導体レーザー(ブルーレーザー)用ディスク対応の光ピックアップレンズ材料として、高機能熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマーZEONEXR の新製品「ZEONEX350R」を開発したと発表した。

 2004年に上市したZEONEX340Rは、従来の光学樹脂を凌駕する性能により、青紫色半導体レーザー環境下での使用を可能としたが、今後の高速記録機器普及に伴いレンズの耐ブルーレーザー性能向上が市場から要求されている。

 同社は、従来ガラスでしか実現できなかった、より強力なブルーレーザーの長時間連続照射試験でも光線透過率変化を最小限に抑える事ができる「ZEONEX350R」の開発に成功した。

「ZEONEX350R」は、従来の光学樹脂と同様に射出成形でのレンズ量産も可能なことから、レンズの更なるプラスチック化を促進し、ブルーレーザー対応記録・再生機器のより一層の普及に貢献するレンズ材料となる。

「ZEONEX350R」は、2008年11月より高機能樹脂事業部が販売を開始する。2010年度売上高20億円以上を計画。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1225958785.pdf