2008年11月10日
昭和電工、液化アンモニア「物流基地」福島県相馬港に新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
「エコアン」タンクローリー

 昭和電工は10日、火力発電所などで使用される液化アンモニアの物流拠点を福島県新地町の相馬港に新設することを決めたと発表した。同日、福島県、新地町、昭電及び同社100%子会社の物流会社、丸昭興業(宮城県岩沼市)の4者の間で、新物流基地立地に関する基本協定書に調印が行われた。

 新基地建設には2009年1月に着手、運営開始は同年8月の予定。総投資額は県からの用地取得費を含めて約10億円。

 昭電は、川崎製造所で液化アンモニア「エコアン」を製造しているが、原料の一部に使用済みプラスチックを利用していることもあり、大手電力会社からはグリーン調達品に認定され、排煙中の窒素酸化物(NOX)除去などに使用されている。ほかにナイロンなどの合成繊維や自動車などの金属表面処理、肥料などの分野に幅広く使われている。

 これまで液化アンモニアは、宮城県岩沼市にある丸昭興業の物流基地から東北圏の需要家へ配送してきたが、販売量が増加し基地機能が限界に近づいてきた。
 
 このため、船舶輸送が可能な臨海部に新基地を設け、輸送効率を高めて販売量増加に対応できる供給体制を確立することにした。新基地完成後は丸昭興業の本社機能を移転する。


<新基地の概要>
・所在地 : 福島県新地町今泉字新港2地内(相馬港5号埠頭福島県分譲地内)
・敷地面積: 約10,000平方メートル
・取扱品目: 液化アンモニア、アンモニア水


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1226296637.doc