2008年11月12日
千代田化工・中間期減収益、純利益60億円 43%減
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:千代田化工建設

 千代田化工建設は12日、08年度第2四半期(4ー9月)の連結業績を発表した。海外プラント市場は、エネルギー需要の高まりの中、石油・電力、ガス会社による設備投資が活発だったが、第3四半期以降は世界的な金融・経済の混乱や、石油価格の大幅下落の影響が避けられない情勢。中東地域では熟練ワーカーのひっ迫など厳しい環境も続いている。
 
 第2四半期の連結受注工事高は1,168億円(前年同期比△35%)、受注残高は5,557億円(△39.5%)となった。円高や国際競争の激化など、エンジニアリング業界を取り巻く環境はさらに厳しくなることが予想されるが、「当社は独自の技術を持っているので、値段で他社と競争はしない。高付加価値分野に絞って展開していく方針だ」(柴田博至副社長)といっている。

 これまでのところ大型プラントの建設はほぼ順調で、サハリンでは大型LNGプラントが完成し引き渡しを終えた。中東カタールに建設していた世界最大のLNGプラント(年産780万トン)の最初の1系列も完成した。計画は全部で6系列。今後順次完成するが、6系列合わせると世界需要の2割に相当する規模となる。
 
【千代田化工建設・中間期(連結)決算】 単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高    240,760(△23.0)
◇営業利益    6,904(△39.5)
◇経常利益    9,755(△43.6)
◇当期純利益   6,059(△43.1)
◇1株当たり純利益  24.36円(55.35円)

<08年度・通期(連結)予想> 単位:百万円 ( )前期比増減率%
◇売上高     460,000(△23.8)
◇営業利益    12,500(41.4)
◇経常利益    16,000(△16.3)
◇当期純利益   9,500(△1.5)
◇1株当たり純利益  37.40円