2008年11月17日
三菱化学水島でポリプロプラント火災事故
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学によると、14日午前0時13分ごろ同社水島事業所内のポリプロ年産10万トンプラントで火災事故があった。反応触媒の配管から有機アルミと溶媒の混合液(ノルマルヘキサン)が漏れて発火した。延焼防止のためパイプの両端を遮断して自然鎮火を待ち、同日午後8時前に火は消えた。けが人はなかった。同社では漏えい原因を調査中。再開の見通しなどは不明。
 
 同事業所のポリプロ設備は1系列年産10万トンで、三菱化学は日本ポリケムから生産委託を受けて設備の運転・管理を行っている。販売は日本ポリケムとチッソが共同出資している日本ポリプロが実施。
 
 日本ポリプロは、水島のほか鹿島と五井にポリプロピレン設備をもち、年産能力は合わせて108万2,000トンとわが国最大。今回の火災事故について、同社では「在庫が十分にあるので当面、品繰りへの影響はない」と言っている。