2008年11月18日 |
バイエル、上海で住友化学の塩酸酸化技術を採用 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:住友化学、バイエル |
バイエル・マテリアルサイエンスは17日、上海のバイエル統合生産基地で2つ目の塩素リサイクル工場を建設すると発表した。 住友化学からライセンスを受けた塩酸酸化技術を使用して、イソシアネート生産時の副生塩酸を塩素にするもので、建設中の年産25万トンのTDIプラントの原料として供給する。 住友化学の塩酸酸化技術は高活性酸化触媒使用を用いて効率的に塩素に転換する技術で、省エネルギーでかつ環境に優しいプロセスとして、2005年にグリーン・サステイナブルケミストリー賞を受賞するなど、国内外から注目を得ている。 2002年に日本で最初のライセンスを行い、2006年には三菱化学にもライセンスしている。 バイエル・マテリアルサイエンスは上海では同社らが開発したOxygen Depolarized Cathode 法の塩酸電解設備をスタートさせており、塩素を年産35万トンのMDIの原料として供給している。 同社ではこの2つの技術でイソシアネート生産でコスト面での指導的地位を強化、又、著しい省エネが可能となり、温暖化防止にも役立つとしている。 |