2008年11月19日
VCMも出荷の前年割れが続く
10月は20%減の201,815トンに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビモノマー(VCM)の出荷も前年同月割れが続いている。塩ビ工業・環境協会が19日に集計したところによると、10月の総出荷数量は201,815トンで、前年同月の実績を20.1%下回った。11ヵ月連続の前年同月割れである。

 11月も大幅な前年割れとなったのは、国内向け出荷が引き続き不調で21.0%減となったのに加え、輸出も不振が続いて前年を17.3%下回ったため。
 国内向けの縮小は、出荷のほとんどを占める塩ビポリマー(PVC)用が同樹脂の需要不振の影響で20.6%減となったことによるもの。これで、PVC用も国内向けトータルもともに11ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 一方の輸出は、前年比43.4%減となった前月に続いての2ヵ月連続の前年割れである。ただし、前年に対しては46.2%増となってる。

 対する生産量は4ヵ月振りに20万トンの大台を割り込んで195,945トンとなった。前年同月を28.8%下回っている。総出荷量を下回ったので、月末在庫は前月を19.3%下回って60,951トンとなった。前年同月比は5.9%減となっている。