2008年11月20日 |
昭和電工、中国に高純度アンモニアの製造拠点 |
年産500トン、エレクトロニクス分野向けに体制強化 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は20日、エレクトロニクス分野向けに需要が好調な高純度アンモニア事業を強化するため、中国浙江省 ●州(クシュウ)市に、地元企業と合弁で「浙江ク州巨化昭和電子化学材料有限公司」を設立すると発表した。昭電の出資比率は51%。09年6月までに高純度アンモニア年産500トン設備を完成し、生産を開始する。 新会社には、中国側から中国浙江巨化有限公司と浙江晋巨化工有限公司(晋巨化工)の2社が合わせて49%出資する。 新会社は、晋巨化工から工業用アンモニアや電力などユーティリティーの供給を受け、昭電の精製技術によって製品化する。製品は全量グループ会社へ販売する。 中国ではエレクトロニクス産業の発展に伴って高純度アンモニアの需要が急増している。このため昭電では日本、台湾に次ぐ第3の拠点を中国に設置することにした。 台湾ではすでに現地会社の生産能力を年産1,200トンから1,500トンに引き上げたが、中国でも2010年には年産1,000トンに拡大するなど、積極的に供給体制を強化していく。 高純度アンモニアは、エレクトロニクス分野における窒化膜形成用ガスとして、半導体、液晶パネル、窒化ガリウム系LEDなどの製造工程で使用されており、最近では多結晶シリコン系太陽電池向け出荷も増加中だ。 【新会社の概要】 (1)社名 :浙江衢州巨化昭和電子化学材料有限公司 (2)所在地 :中華人民共和国浙江省ク州市(上海の南西約350キロ) (3)資本金 :3,000万人民元(約4億8千万円) (4)設立 :2008年11月 (5)出資比率:昭和電工 51% 中国浙江巨化 29% 浙江晋巨化工 20% (6)事業内容:高純度アンモニアの製造販売 (7)社員数 :約20名 (8)董事長 :大井 敏夫(昭和電工取締役執行役員 化学品事業部門長) (注)●は「行」の間に目を2つ並べ、その下に「崔」 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1227160417.doc |