2008年11月20日 |
旭化成・産総研、免疫抑制剤ミゾリビンの血中濃度を測定する酵素を開発 |
短時間で簡便な血中濃度測定の実現に期待 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ファーマ |
旭化成ファーマと独立行政法人・産業技術総合研究所は20日、免疫抑制剤として使用されているミゾリビンの血中濃度測定に使用できる酵素を発見し、効率的な製造方法を開発したと発表した。 血中濃度を短時間に正確に測定できるため、適正な投与量のコントロールが可能になる。現在は1時間に3検体程度の測定しかできないが、将来は600検体程度の測定も可能となるとしている。 ミゾリビンは、腎移植における拒否反応の抑制・ループス腎炎・慢性関節リウマチ等の治療などに広く用いられている低分子化合物(分子量259)だが、ミゾリビンの効果と治療の安全性を確保するための至適量には不明な点があり、個人ごとの最適投与量を把握するためには、血中濃度を測定しながら投与量を調整することが必要とされている。 現在、ミゾリビンの血中濃度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定できるが、手間や時間がかかる。今回開発した酵素を用いると、短時間で簡便な測定が可能となるとしている。 同技術の詳細は、11月27〜30日に名古屋国際会議場で開催される「第55回日本臨床検査 医学会学術集会」で発表する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1227160573.pdf |