2008年11月21日
SPDC、L-Lの12月の輸出価格を800ドルでオファー
直近の中国向けCFR価格の回復に歩調を合わせる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:サウディ石油化学

 サウディ石油化学(SPDC)は21日、中国ならびに東南アジア諸国の大手樹脂加工企業とトレーダ各社に対して日・サ合弁の石油化学企業「シャルク」のL-LDPE(商品名;QAMAR)の12月の輸出価格をCFRトン800ドルにセットしたい考えを表明した。
 
 同樹脂(C4コモノマー品種)の直近のアジア地域におけるスポット価格は同750〜800ドルで、11月第1週の同650〜700ドルをボトムに急ピッチで回復してきている。最大の消費国の中国における国産品の人民元価格もドル換算するとほぼ同じレベルに戻っている模様。
 
 SPDCでは、ここにきてのこうした客観情勢の変化から推してQAMARの場合も同800ドルなら同地域の需要家から十分受け入れられると判断したもの。
 
 これを睨んで、エクソンモービルや韓国勢等が週明けにどういった内容のオファーを同地域の需要家各社に提示してくるかが注目される。