2008年11月21日
武田薬品、欧州でアクトスとメトホルミン除放製剤合剤の販売申請
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:武田薬品工業

 武田薬品工業は21日、100%子会社の武田グローバル研究開発センター(欧州)社(本社:英国・ロンドン)がこのほど、2型糖尿病治療薬であるアクトス(一般名、塩酸ピオグリタゾン)とメトホルミン徐放製剤の合剤について、欧州医薬品審査庁(EMEA)に中央審査方式による販売許可申請を行ったと発表した。

 アクトスとメトホルミンの合剤であるCompetactRは、2006年8月に1日2回投与製剤として販売許可を取得し、欧州各国で販売中だが、今回申請したのは1日1回の投与製剤。

 アクトスは、同社が世界に先駆けて発見したチアゾリジンジオン骨格を有する糖尿病治療薬で、2型糖尿病患者に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善することにより効果を発揮する。
 
 一方、メトホルミンは主に肝臓での糖の産生を抑制する薬剤で、作用機序の異なる両剤の併用により、2型糖尿病患者の血糖コントロールに有効な治療法になるとしている。