2008年11月26日
ポリプラ、液晶ポリマー重合設備 年産1万トンに増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス
富士工場

 ポリプラスチックス(本社:東京都港区、後藤昇社長)は26日、液晶ポリマー(LCP)の需要増加に対応するため、富士工場(静岡県)の重合設備を年産8,200トンから10,000トンへ手直し増強したと発表した。

 LCPは、高耐熱、耐薬品性に優れたスーパーエンプラで、同社は商品名「ベクトラ」としてパソコンや携帯電話などのIT関連機器分野を中心に市場を拡大してきた。特に電子部品の超小型化や、環境に配慮した鉛フリーハンダ化対応素材としての評価が高く、今後も高い需要の伸びが見込まれるとしている。
 
 このため、同社はこれまで逐次ポリマー重合能力を増強し、今年5月には年産5,200トンから8,200トンへと3000トンの増強を行ったばかり。しかし、さらに並行して、グレード切り替えやライン洗浄の効率化など、プラント運営の合理化と効率化を行い、このほどさらに1,800トンの増強にめどをつけた。
 
 重合能力は世界でもトップ・クラスの年産10,000トンとなったが、同社ではすでに次の本格投資による能力アップも視野に入れているという。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1227669188.doc