2008年11月26日 | |
旭化成ケミ、2次電池用セパレータ「ハイポア」守山と日向で増強 | |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ |
|
旭化成ケミカルズは26日、リチウムイオン2次電池用セパレータ(注)「ハイポア(R)」の需要が好調なため、守山(滋賀県)、日向(宮崎県)の両工場で能力の増強を決めたと発表した。投資額は合わせて90億円。稼動開始は2010年春の予定で、両工場の合計能力は年産2億平方メートル超となる。 「ハイポア」は、ポリオレフィンを原料とした多孔質フィルムで、同社はリチウムイオン2次電池用セパレータとして、市場シェアは世界トップの約5割を占める。 今回の投資決定は、拡大する市場環境の中で両工場の生産能力を一挙に拡大し、安定供給体制の構築とともに、世界ナンバー・ワンのポジションを固めるのが狙い。 リチウムイオン2次電池の需要は、今後もノートPC向け電池を中心に拡大が見込まれているが、2010年以降はハイブリッドカーや電気自動車用途の立ち上がりも期待されている。このため同社は、引続き戦略的な設備増強を実施していく方針である。 【計画の概要】 (1) 守山増強 ・建設地 : 滋賀県守山市(旭化成ケミカルズハイポア工場) ・設備能力 : 1,500万平方メートル/年(守山合計能力1億6,500万平方メートル/年) ・稼働時期 : 2010年春稼動予定 ・総投資額 : 約40億円 (2) 日向増強 ・建設地 : 宮崎県日向市(日向第4区の旭化成所有地内) ・設備能力 : 第2ライン2,000 万平方メートル/年(日向合計能力4,000万平方メートル/年) ・稼働時期 : 2010年春稼動予定 ・総投資額 : 約50億円 ■用語の解説 (注) IT 携帯機器に搭載されるリチウムイオン2次電池の正極・負極間に位置するフィルムで、正極と負極の接触を遮断しショートを防止すると同時に、正極・負極間でリチウムイオンを透過させる機能を有する部材。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1227681783.pdf |