2008年11月26日
東レ、小型電子部品向けに感光性機能材料「RAYBRID」本格販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは26日、携帯電話などの小型電子機器に搭載される部品向けに、感光性樹脂に無機粒子を分散させ、厚膜・微細なパターン形成が可能な感光性機能材料を開発したと発表した。

 高温処理により無機物のみを残す「焼成タイプ」と、加熱硬化により無機物と樹脂の複合体として機能する「硬化タイプ」がある。導電性や絶縁性、高誘電率、高透磁率などの機能を持つ多彩な製品ラインナップを揃え、感光性機能材料「RAYBRID(レイブリッド)」として2009年から本格販売を開始する。

 今回開発したのは、独自の樹脂設計技術と分散技術により、感光性樹脂にさまざまな機能を持つ無機粒子を分散させた塗布材料。
 
 感光性を付与することでアルカリ現像によるフォトリソ加工(注)を可能とし、従来のスクリーン印刷法では困難だった、厚膜形成と微細加工の両立に成功した。これまで達成できなかった電子部品の超小型化の実現と、トータルコストダウンへの貢献が期待できる。

<用語の解説>
■フォトリソ加工
 感光性の物質を塗布した物質の表面を、パターン状に露光することで、露光された部分と露光されていない部分からなるパターンを生成する技術。主に半導体素子、プリント基板、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルなどの製造に用いられる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1227690448.pdf