2008年11月27日 |
石化用ナフサの10月の輸入価格、67,110円に |
前月を約15,600円(18.9%)下回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が27日に集計した10月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの10月の総輸入数量は223万8,786キロリットル、総輸入金額は1,502億4,525万9,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は67,110円となる。 史上最高値となった8月の86,806円をピークに2ヵ月連続しての下降で、9月の確定輸入価格を同15,598円(18.9%)下回る。7〜9月期平均の輸入価格に対しては同16,711円(19.9%)安となる。ピークの8月の価格に対比すると同19,696円(22.7%)の値下がりとなる。もっとも、前年同月に比較すると同10,361円(18.3%)高い。これを基準とした国産ナフサ価格は同69,100円ということになる。 10月の輸入価格が大幅に下降したのは、8月から9月にかけての国際市場における契約価格が原油のスポット価格以上に大きく値下がりしたのに加えて10月の為替が大幅な円高に振れたため。9月から10月の間の国際契約価格はさらに大きく下がっているので、11月の輸入価格は50,000円台まで下降するとの見方が商社筋では一般的となっている。 なお、10月の総輸入量は3ヵ月振りに前年を上回り(13.9%増)、3月の227万2,832キロリットルに次ぐ今年2番目規模となった。 |