2001年05月14日 |
アジアの汎用樹脂相場さらに軟化 |
シンガポールと中東の大型装置の稼動が影響 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:エクソンモービル |
大手商社によると、アジア地域におけるエチレン系汎用樹脂の相場が5月に入って一段と軟化してきた。 LDPE(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PVC(塩化ビニル樹脂)、PS(ポリスチレン)のいずれも4月末にくらべて、トン当たり10~20ドルの幅で下がっている。中でもPSの下げ幅が大きく、同30ドル弱の下げもみられる。 こうしたエチレン系汎用樹脂の市況の軟化はシンガポール、エクソンモービルの大型エチレンプラントの操業開始が目前に迫ってきたことと、中東産油国の大型エチレンプラントの操業および誘導品のデリバリーが本格化してきたことが背景とみられる。 現在の各樹脂の平均相場はLDPEはトン当たりCFR660~680、HDPEとLDPEが同600~640、ポリスチレンが同600ドル、PVCが520ドル前後となっている。 ただし、PP(ポリプロピレン)は原料プロピレンがわずかながら反騰してきたこともあって同520~30ドルと横並びで推移している。 |