2008年12月03日 |
汎用樹脂の対中輸出、10月も低調 |
6品目のうちPP-Cを除く5品目が前年割れ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の中国向け輸出(香港向けを含む)は、10月も引き続き低水準となった。合計6品目のなかで前年同月の実績を上回ったのは、5.9%増となったPP-C(ポリプロピレンコポリマー)だけ。他の5品目は全て前年同月を大幅に下回った。 これで汎用樹脂の中国向け輸出は、11ヵ月連続して過半の品目が前年同月を下回るかたちとなった。 合計6品目のうちで唯一前年同月を上回ったPP-Cは、2ヵ月連続の前年同月超えとなった。しかし他の5品目は前年同月割れが長期化の様相を見せている。PSは3ヵ月連続、またHDPEは5ヵ月連続にそれぞれとどまっているが、PVCは8ヶ月連続であり、PPホモポリマー(PP-H)に至っては11ヵ月連続、さらにLDPEの場合は16ヶ月連続の前年同月割れとなっている。 しかも前年同月に対する縮小率は、PP-Hの53.9%やPVCの44.9%をはじめ全体にこれまで以上に大きい。これには、中国からの引き合い自体が不振を続けているのに加えて、オファー価格がいずれも日本各社の希望価格を大幅に下回っているため成約量を大幅に絞り込むところが相次ぐ事態となっていることが大きく影響していると見られる。 こうした結果、今年1月から10月までの累計は6品目全てが前年同期の実績を下回る事態となっている。 10月の品目別の対中輸出通関実績と累計は別表の通り。 【関連ファイル】 汎用樹脂の08年10月の対中輸出通関実績と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1228291381.xls |