2008年12月04日
PXの12月のACP、トン600ドルの見通し
リファイナリーとPTA大手の多くが合意
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 PX(パラキシレン)の12月のアジア地域のコントラクトものの価格(ACP)はトン当たり600ドルとなる見込みが濃厚となってきた。

 国内の大手石油精製企業と大口ユーザーの大手PTAメーカーとが合意したことによるもので、これに伴い国内の他のサプライヤーとユーザーもほぼ同じ内容で話し合いをまとめることになりそう。台湾をはじめとしたアジア地域の需要家も軒並みこれに追従する公算が高い。

 その結果、PXの12月のACPは11月と同じレベルに据え置きとなる。10月に比べると220ドル安い。今年の最高値となった7月に対比すると1,025ドルの値下がりとなる。

 これを受けてPTA各社は、今週末以降、中国をはじめとしたアジア地域のポリエステル大手と12月の納入分の価格交渉を開始することになる。各社とも、先ずは11月分の据え置きを目指すと見られる。