2008年12月05日
三井化学 PP自動車材のインド工場が試運転入り
グループの生産拠点が6地域に
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー、三井化学

 三井化学とプライムポリマーとが共同出資してインドに設立した自動車用ポリプロピレンコンパウンドの製造・販売会社「ミツイ・プライムアドバンストコンポジット・インディア」は、このほどデリー郊外に同コンパウンドの製造専用工場を完成して試運転に入った。
 
 試運転入りしたのは、自動車のバンパーや各種内層材に必要とされる高強度PPコンパウンドを量産するための新工場で、設備能力は年産10,000トンの1号機と同5,000トンの2号機の合計同15,000トン。営業運転は来年4月からとなる見込み。製品は、かねてインドに進出済みのスズキ、トヨタ自動車、本田技研工業の現地工場に納入していく。
 
 今回のインドの新工場の完成によって、三井化学とプライムポリマーの共同投資による自動車用PPコンパウンドの国際生産拠点は、既存の日本、北米、タイ、中国、欧州を合わせて6拠点となった。年産設備能力は、日本310,000トン、北米210,000トン、タイ95,000トン、中国33,000トン、欧州15,000トン、インド15,000トンの計678,000トン。

 中国・MCZ社は、来年3月完工を目標に中山工場で同10,000トン設備の増設工事を進めているところ。4月から稼動を開始する予定で、これが加わると三井化学グループの世界全体の自動車用PPコンパウンドの生産能力は688,000トンとなる。