2008年12月05日
三菱化学 ブタジエンの新規製造技術を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学(本社:東京都港区、小林喜光社長)は5日、自社開発した触媒を用いてブテン類からブタジエンを製造する新技術を開発し、水島事業所のパイロットプラントにおいて検討を続けてきたが、工業化技術確立のめどが付いたと発表した。
 
 ブタジエンの主な用途は合成ゴム原料などで、自動車タイヤ用途を中心としてその需要は拡大しているが、この新技術は、ブテン類を原料としてブタジエンを製造するもので、ナフサ分解によって得られるブテン類だけでなく、石油精製におけるFCC(流動接触分解)設備から得られるブテン類にも適用可能という。

 ブタジエンをナフサ分解C4 留分からの抽出以外の方法で製造する技術で現在商業的に実施されているものはほとんどなく、同社では自らブタジエンの製造を行うことを検討するとともに、国内外の多くのナフサ分解炉、FCC 設備からのブテン類を利用してブタジエンを製造することを企図する会社への技術供与も併せて検討する。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1228451873.pdf