2008年12月08日 |
東ソー 機能商品と汎用の両輪の拡充で再び増収・増益の実現を |
田代会長と土屋社長が会見で強調 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーの田代圓会長兼CEOと土屋隆社長は5日夕、記者会見して同社グループの経営の現状と当面の課題について所見を明らかにした。 この中で田代会長は、先ずは当面の業績について「経営環境の激変によって当社グループも現在は厳しい局面に立たされ減益を余儀なくされているが、製品価格の適正化や在庫ならびに設備投資の見直し等でかねてから掲げている目標に近い収益力は何としても確保するようにしていきたい」と述べ、減益幅を極力圧縮していくとの強い姿勢を示した。 一方、中期の展望と経営施策については「四日市事業所でのハイシリカゼオライト設備やジルコニア設備の新設、さらにはエチレンアミン装置の大幅増強等による機能商品事業の思い切った拡充と、ビニルイソシアネートチェ−ンの一層の充実強化で早い時期に再び増収・増益を安定的に継続していけるように持っていきたい」と語り、スペシャリティ事業とコモディティ事業の両輪の最適なバランスのもとでの長期発展に引き続き注力していくと述べた。 また土屋社長は、「厳しい経営環境の中でも引き続き当社グループの目標とする企業イメージ、“環境に適応し常に進化する企業群”“豊な収益力を持つ企業群”“全社員が能力を出し切っている企業群”の3点の実現を目指していくことが経営の基本」と指摘した。 「収益力こそ目下のところ環境の急変で縮小しているものの、“進化指数”が中国におけるPVC設備の立ち上げやMDIの増設などで06年以降順調にアップしているので企業体質は着実なペースで強化できている。今後も電材、バイオ、環境、エネルギーの4分野を主たる市場とする新製品・新技術の研究開発に全ての資源を効率よく投入していくことで引き続き“進化率”の向上を図っていきたい」と述べ、コア事業の拡充と機能商品事業の充実で長期安定を目指していきたい考えを強調した。 |