2008年12月11日
三井化学、市原のPH装置の定修を完了
しかし、他の工場同様に当面の稼動率は抑制
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 フェノール(PH)大手の三井化学は、かねて定修のため運休中であった同社市原工場内の年産19万トンプラントを9日から再稼動させた。

 当初は11月中旬に立ち上げる予定であったが、中国をはじめとしたアジア全域で需要が予想以上に落ち込んできたため引き伸ばしていた。ここにきて、手持ち在庫が縮小してきた中国の需要家が再び引き合いを寄せ始めてきたため再稼動に踏み切ったもの。ただし、当面の稼動率は80%程度に抑えていく考えだ。
 
 また、大阪工場や子会社・千葉フェノールの千葉工場、さらにはシンガポールの子会社「MPS」の工場もしばらくは大幅減産を維持していく計画。大阪工場の同20万トンプラントは70%に、千葉フェノールの同23万トン設備とMPSの同30万トン装置はともに80%に抑えていく。大阪工場の設備は1月に臨時定修を実施することも検討している。