2008年12月17日
ブリヂストンの中国SBR工場始動
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ブリヂストン

(上海発=特約)

 ブリヂストンの100%子会社の「普利司通(惠州)合成橡●有限公司」(BSRC)は、12月8日、広東省惠州市の大亜湾石化開発区に建設したSBR工場で開所式を行った。

 能力は 50,000トン。約1億ドルを投じたもので、2006年8月に建設を開始、本年7月に試験生産を開始した。技術についてはJSRとライセンス契約を締結している。

 原料のブタジエンとスチレンモノマーは近くの中海シェル石油化学(CNOOC-Shell Petrochemicals)から供給を受ける。本年7月に長期契約を締結、中海シェルは今後20年間、年間31千トンのブタジエンと12千トンのSMを供給する。

 新工場で生産するSBRは、主として路面に接するトレッド部分に使用され、ゴムの強力を低下させることなく高速走行時の車両安定性を確保できるといった特徴がある。

 ブリヂストンでは、中国を含むアジア地区では、より高性能なタイヤの需要が増加しているため、より優れた性能を持つ合成ゴムの需要増が見込まれており、BSRCは、優れた技術と一貫した品質管理により生産した高い性能を持つSBRを、同地区の同社グループ工場へ供給することを通じて、高性能タイヤの生産に寄与するとしている。(●は月へんに交)

【BSRCの概要】
会社名 :普利司通(惠州)合成橡●有限公司
     Bridgestone (Huizhou) Synthetic Rubber Co., Ltd.
所在地 :中国・広東省惠州市
代表者名:総経理 山口 信介
工場 :操業開始-2008年12月
敷地面積-約200,000m2
生産品目-スチレンブタジエンゴム(SBR)
生産能力-年産約50,000トン
従業員数-約210名