2008年12月18日 |
宇部興産 タイ国PTT社との化学事業共同事業化を検討 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産(田村浩章社長)は18日、タイ国で天然ガス、石油精製、石油化学などの事業を展開するPTT Public Company Limited(Prasert Bunsumpun 社長、以下「PTT社」)とカプロラクタム、合成ゴムなど化学事業をタイ国で共同事業化を検討することを決定、両社間で覚書を締結したと発表した。 宇部興産は、1993〜95年にカプロラクタム・ナイロン・合成ゴムの製造販売会社を設立、化学事業にとって重要な子会社群に成長している。2005年にはR&Dセンターを設立、ナイロン・合成ゴムの開発業務も開始した。ファインケミカル事業(1.6ヘキサンジオール)への投資も検討している。同社にとってタイは、積極的な拡大投資を行っていく重要な戦略拠点となっている。 PTT社は、タイにおける最大の民間会社で天然ガス・石油関連を主なビジネスとし、2007年の連結売上高は1.4兆バーツ(約5.7兆円)。天然ガス開発(PTT Exploration and Production Public Co., Ltd.)、芳香族系石油化学及び石油精製(PTT Aromatics and Refining Public Co., Ltd.)、オレフィン系石油化学(PTT Chemical Public Co., Ltd.)などの事業を、関連会社を通じて展開している。 豊富な化学原料を持ち、川下製品への進出によりチェーンの強化を図っているPTT社と、原料の確実な確保とタイでのさらなる事業拡大を行いたい宇部興産のニーズが一致したもので、宇部興産が既にタイに生産拠点を持つカプロラクタム・ナイロン・合成ゴムに限らず、幅広い化学事業を対象としてタイでの事業化の検討を行う。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1229568951.pdf |