2008年12月19日
宇部興産 欧州における抗血小板剤「プラスグレル」の承認勧告について
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産株式会社と第一三共株式会社との共同研究開発により創製し、第一三共とイーライリリー・アンド・カンパニー(本社:米国・インディアナ州、以下「リリー」)がグローバルな共同開発を進めている経口抗血小板剤「プラスグレル」について、第一三共とリリーは、本日「欧州医薬品庁のヒト用医薬品に関する委員会が、経皮的冠動脈形成術を受けている急性冠症候群患者の治療薬として、プラスグレルの承認を推薦する、好意的な見解を示した」と発表した。

 CHMP の好意的な見解は、欧州連合で承認を行っている欧州委員会への最終的な承認勧告とみなされる。

 欧州委員会は、通常、CHMP の承認勧告から2〜3ヵ月以内に薬品の承認を決定するが、承認されれば、この経口抗血小板剤は、宇部興産が原体を製造・供給し、欧州連合全域で販売される。

 プラスグレルは、動脈硬化に伴う心臓発作、脳卒中を引き起こす可能性のある血小板の凝集を防ぐ医薬品で、まずは経皮的冠動脈形成術を受けている急性冠症候群患者の治療薬として開発を進め、2007年12月に米国食品医薬品庁(FDA)へ新薬承認申請が、翌2008年2月に欧州医薬品庁 へ販売承認申請が、それぞれ行われている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1229648882.pdf