2008年12月19日
三井化学と東セロの両社社長が会見
グループの総合力の強化を推進と強調
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ、三井化学

 三井化学の藤吉建二社長は東セロの富永紘一社長とともに19日に会見し、同日の取締役会において決定した三井化学による東セロの完全子会社化の計画の概要と目的を明らかにした。

 この日決定された東セロの完全子会社化は、来年4月1日付けで株式交換によって実現するもの。東セロは3月26日に上場を廃止する。株式交換に係わる割り当て内容は、三井化学1対東セロ1.305となる。三井化学以外の投資家が保有している46.61%の株式が全て三井化学に移ることになる。
 完全子会社化したあとの、東セロの体質強化策や売上ならびに利益目標などはこれから両社で検討して煮詰めていく。
 
 藤吉社長は、今回の東セロの完全子会社化の目的について「狙いは(1)双方の連携の一層の強化による樹脂からフィルムまで一貫した体制に基づく製品開発力とコスト競争力の強化(2)迅速な意思決定と経営戦略の共有による柔軟かつ効率的な経営の実現(3)東セロを中心としたグループ内フィルム・シート事業のシナジーの最大化による事業の強化拡大、の3点に集約される」と述べ、次いで「基本はグループ全体の総合力の強化にある。したがって完全子会社化を機に三井化学自身の新しいポリマーの開発も一段と加速していきたい」と加え、今回の完全子会社化を機能材料事業の充実・強化にも十分に生かしていきたい考えを表明した。
 また富永社長は「これから世界の強豪を相手に戦っていくには、優れたポリマー開発力とコスト競争力を持つ三井化学の完全子会社となるのがベストと判断した。これを機に、需要家が求める環境適応力に富むとととも優れた省資源性能を持つ新製品の開発と育成に一層を力を入れていきたい」と述べ、高度化するニーズへの的確な対応による発展を表明した。


ニュースリリース参照
○株式交換による東セロの完全子会社化に関する契約締結のお知らせ
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1229668512.pdf

○三井化学ポリウレタンとの合併(簡易合併・略式合併)に関する契約締結のお知らせ
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1229668512.pdf

○共同モノマーとの合併(簡易合併・略式合併)に関する契約締結のお知らせ
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1229668512.pdf