2008年12月25日
双日、ブラジル石油化学最大手ブラスケム社とバイオETBEの長期売買契約を締結
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:双日

 双日は、南米最大の石油化学会社であるブラジルのブラスケム社(Braskem S.A.、本社:サンパウロ)と、バイオETBEの長期売買契約を締結したと発表した。

 バイオETBE(Ethyl Tertiary-Butyl Ether)は、エタノール(43%)とイソブチレン(57%)を化合してできる素材で、穀物などの食糧需給への影響が少なく、CO2削減効果の大きいバイオマス燃料として期待されるガソリンの代替燃料。

 日本では、「京都議定書目標達成計画」で輸送用燃料にバイオマス燃料の利用を決めており、石油業界では年間84万キロリットルのバイオETBEを2010年から本格的に導入する計画だ。

 双日は、2009年よりバイオETBEの取り扱いを開始し、2010年には日本向け・欧州向けを合わせ、年間約15万キロリットルの取り扱いを目指し、順次拡大を図る。

 原料のエタノールは、ブラスケム社の親会社のオーデブレヒト社と双日が共同出資するバイオエタノール・砂糖製造会社からも今後ブラスケム社に供給される見通しで、バイオエタノールの原料となるサトウキビ栽培から、エタノール生産事業、バイオETBE生産事業とその輸出販売までを手がけることで、競争力あるバイオ燃料サプライチェーンを構築する。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1230171466.pdf