2008年12月25日
CBの出荷も前年割れが続く
11月は前年比12.6%減の63,837トンに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

カーボンブラック協会が25日に集計したところによると、カーボンブラック(CB)の11月の総生産量は前年同月比9.7%減の63,089トン、総出荷量は同12.6%減の63,837トンとなった。

 生産量は6ヶ月連続の前年同月割れ、出荷量は4ヵ月連続の前年同月割れである。生産の前年同月割れは今年に入って7度目。出荷の前年同月割れは8度目となる。

 出荷のうち、主力のタイヤ向けは同7.2%減の50,555トン、一般ゴム向けは同24.9%減の9,176トン、非ゴム用その他は同25.4%減の4,106トンとなっている。タイヤ向け以外の分野の落ち込みの大きさが目立つ。

 この結果、今年1月から11月までの累計は、生産が前年同期比0.2%減の795,625トン、出荷が同1.8%減の749,059トンとなった。出荷のうちのタイヤ向けは同2.3%減の562,888トン、一般ゴム向けは同1.0%減の125,553トンとなっている。ともに前半が高水準で推移したことが効いて前年同期のわずかに下回るにとどまっている。しかし、この数ヶ月はかつてない厳しい局面に立たされている。
 
 11月末在庫は63,515トンで、前年同月を20.7%上回っている。しばらくは減産強化が必要となろう。