2008年12月26日
ナフサの11月の輸入価格、48,722円に下降
ドル単位の値下がりと円高で前月比27.4%安
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が26日に集計した11月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの総輸入数量は179万4,492キロリットル、総輸入金額は874億3,59万円となった。1キロリットル当たりの加重平均CIF価格は48,722円となる。
 
 平均単価を前月に比較すると同18,388円(27.4%)の値下がりとなる。前年同月に対しても同10,316円(17.5%)安い。原油のスポット相場の下降に伴って10月の国際市場におけるナフサの契約価格も大幅に下がったのと11月の為替が一段と円高に向かったことによるもの。
 これで月間通関価格は、史上最高値となった8月の86,806円をピークに3ヵ月連続の下降となった。4万円台は07年3月の47,724円いらいとなる。
 
 石油化学企業や大手商社では、12月の輸入価格はさらに下降すると予想している。10〜12月期の平均は同50,000円前後になると見る向きが多い。