2008年12月26日
東レ 欧州で自動車向け炭素繊維複合材料部品を開発・生産
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:東レ

 東レ(本社:東京都中央区、榊原定征社長)は26日、炭素繊維複合材料の自動車分野における事業拡大を図るため、欧州にCFRP部品(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)の現地開発・生産拠点を設置することを決定したと発表した。

 今月、ドイツのCFRP部品メーカー ACE Advanced Composite EngineeringGmbH(ACE・アドバンスト・コンポジット・エンジニアリング社、本社:ドイツ・インメンシュタット市)に資本参加、出資比率21%。自動車分野でCFRP部品の採用が先行している欧州市場で現地開発・生産を手掛けることにより、飛躍的な成長が期待される自動車用CFRP部品事業の拡大を目指す。

 ACE社は2001年に設立されたドイツのCFRP部品メーカーで、高級車やトラック等のCFRP部品を開発・生産・販売している。自動車用CFRPの部品設計、成形加工をはじめ、金型治具製作、機械加工などにおいて高い技術力を持ち、欧州の主要自動車メーカー各社から高い評価を得ている。

 東レは現在、中期経営課題 Innovation TORAY 2010の基本戦略のひとつとして「自動車・航空機」分野の先端材料事業の強化・拡大を図り、高収益企業への転換を揚げている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1230266181.pdf