米倉弘昌会長

　日本化学工業協会の米倉弘昌会長(住友化学社長)は、1日付で発表した2009年の年頭所感で「世界的な景気後退の中で、わが国化学産業は引き続き厳しい状況を覚悟せざるをえない」と感想を述べたあと、「とはいえ世界が直面している地球温暖化への取り組みは後退させるわけにはいかない」とし、環境対策や化学品管理、レスポンシブル・ケアへの一層の取り組みに強い意欲を示した。
　
　地球温暖化では「日本の化学業界はエネルギー原単位削減のため、いち早く自主行動計画を策定して取り組んできた。この結果、当初の削減目標をすでに達成して、現在は1990年度比で20%削減という極めて意欲的な次の目標に向かっている」と現状を紹介するとともに、今後の目標として「これまでに培ってきた世界最高水準の省エネ・環境関連技術の海外への移転」などを挙げ、業界各社に協力を呼びかけた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1230786139.tif

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