2009年01月07日 |
ダウ、クウェート石化JV計画取り止め対応策を発表 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:ダウケミカル |
既報のとおり昨年末、クウェートの最高石油評議会は、本年1月1日に発足が予定されていたダウケミカルとPICの50/50の合弁会社 K-Dow Petrochemicals 設立承認を取り消した。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=25840 ダウはPICから得た資金をローム アンド ハースの買収資金の一部に充てることとしていたため、金融危機で代わりの資金獲得も難しく、ローム アンド ハースの買収は出来なくなるのではないかとの懸念も出ていた。 これに対して、ダウは1月6日、「変身戦略」を推し進めるとし、クウェートに対する法的措置を含めた対応策を発表した。 契約では裁判所が契約違反であると認定した場合、PICは最高 25億ドルの違約金を支払う義務があるが、過去及び将来の湾岸諸国との関係を考えると、裁判に訴えることは出来ないのではないかとの観測が出ていた。 しかしダウは、PICは契約違反を行ったのであり、会社と株主の利益を守るためには行動する必要があるとして、法的措置を取るとしている。 また、ダウは既に基礎プラスチック事業でのJVについて、他の企業からアプローチを受けていることを明らかにし、正式に交渉を進めるとしている。 更に、ダウは昨年12月に合理化策を発表しているが、今後も合理化を進める方針である。 |