2009年01月07日

旭化成、東光から半導体事業譲受けで基本合意

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭化成、旭化成エレクトロニクス

旭化成エレクトロニクスは7日、中堅電子部品メーカーである東光（本社：東京都大田区 川津原茂社長）と、半導体事業の段階的譲受け及び電源関連製品の拡大について業務協力することで基本合意したと発表した。譲受けは今年4月1日の予定。条件などは非公開。 　 　旭化成エレクトロニクスは、これまでのミックスドシグナルLSI（アナログ回路とデジタル回路を混載した大規模集積回路）事業に、今回譲受ける電源関連半導体事業を加え、製品の一層の付加価値向上、製品開発のスピードアップなど、経営基盤強化を図る。 　東光は、これまでコイル応用事業と半導体事業を柱に事業運営してきたが、最近は電源関連半導体の小型化、デジタル化、高効率化など市場の要求が厳しく、これらを実現するために、新規回路設計技術及びウェハープロセスの技術強化への経営資源投入が求められていた。 　旭化成エレクトロニクスは、東光の電源関連半導体にかかるIP コア及びプロセス技術が 今後の自社の製品開発面でシナジーを発揮できると判断し、今回の事業譲受け及び業務協力となった。 　譲受けは東光及び東光の関係会社が実施している半導体事業全般が対象となる。譲受けの方法は次のとおり。 （1）東光は、半導体に関する事業を会社分割（吸収分割）により東光が全額出資する半導体ウェハー製造会社である館山デバイス（本社：千葉県館山市）に移管する。 （2）旭化成エレクトロニクスは、事業移管後、館山デバイスの発行済株式の80%を東光から取得し、併せて社名を「旭化成東光パワーデバイス株式会社」と変更する。 （3）旭化成エレクトロニクスは、3年後に新会社の残りの発行済株式(20%)を東光から取得し、100%子会社とする。 【東光株式会社の概要】 （1）本 社 ： 東京都大田区東雪谷二丁目1 番17 号 （2）代表者 ： 代表取締役社長 川津原 茂 （3）資本金 ： 164 億4621 万9300 円（2008 年3 月末日現在） （4）設 立 ： 1955 年8 月9 日 （5）売上高 ： 588 億円（2008 年3 月期連結決算） （6）従業員 ： 15,999 名（2008 年3 月末） （7）事業内容 ： コイル応用商品、固体積層商品、ユニット商品、半導体（レギュレータIC、LED ドライバIC、DC/DC コンバータ、ダイオード他）、セラミック製品 【館山デバイス株式会社の概要】 （1）本 社 ： 千葉県館山市山本1587 番地 （2）代表者 ： 代表取締役社長 伊与田 久 （3）資本金 ： 1 億円（2008 年3 月末日現在） （4）設 立 ： 1999 年1 月26 日 （5）株 主 ： 東光株式会社100％ （6）従業員 ： 211 名（2008 年3 月末） （7）事業内容 ： 半導体ウェハーの製造 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1231316183.pdf