2009年01月13日 |
ナフサのスポット価格、各地で反騰 |
C&F日本の先週の契約価格は364ドルに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
ナフサの国際スポット価格が各地で反騰してきた。先週の契約価格の平均は日本向けも北西欧向けも2週連続の上昇となった。 わが国のエチレンセンターや大手商社筋の調べによると、先週の日本向けのC&Fベースの契約価格平均はトン当たり364ドル強で、前の週の平均を同58ドル強上回っている。率にして19%の上昇となる。前週の平均に比べると同66ドル強(22%強)の値上がりである。直近のボトムとなっている昨年11月第3週の平均に比べると約95ドル(35%強)高い。 また、北西欧のCIF価格の先週の平均は同323ドル強で、前の週の平均を約63ドル(24%)上回っている。 一方、ナフサのスポット価格に大きな影響を及ぼす原油の先週の価格は、北海ブレントも中東ドバイもWTIも全て上がっている。ナフサ価格により強く影響する北海ブレントの対前週平均比上昇率は18.6%となっている。北西欧向けは北海ブレントの上昇率を大きく上回っており、ナフサの日本向け上昇率も北海ブレントのアップ率をわずかに上回っている。 わが国の石油化学企業の多くは、このようにナフサのスポット価格が欧州向けも日本向けも大幅に再騰してきた最大の要因について国際トレーダや海外の一部の石油化学企業によるこれまでの余りものの投げ売りが終息してきたことが大きいとしている。 |