2009年01月14日 |
チッソ、米 Cambrios 社と塗布型透明導電性インクを共同開発 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:チッソ |
チッソは14日、米国のCambrios Technologies Corp.(本社:カリフォルニア州サニーベール市)と、TFT-LCD の製造に適した塗布型導電層を作製するための透明導電性インクを共同開発することで合意し、契約したと発表した。 透明導電性インクは、TFT-LCD をはじめとする薄型ディスプレイに使用されている酸化インジウムすず(ITO)電極の代替材料として注目されている。ナノ・レベルで精密に制御された細長い金属粒子(ナノワイヤー)を溶液中に分散させたインクで、LCD 製造において従来使用されてきた塗布装置が適用できる。 両社は同契約に基づき、透明導電性インクのTFT-LCD の製造プロセスへの適合化および製造プロセスの簡略化等を進めていくことにした。 ITOの世界市場は、2008年で約700億円とみられているが、今後はさらに拡大する見込み。 Cambrios は今後、透明導電性インクの開発および製造を担当。チッソは、インクに適用される種々の関連材料の開発、導電性インクの性能評価、顧客へのテクニカル・サポートを受け持つ。またチッソは今回、TFT-LCD 分野における透明導電性インクの独占販売権を取得した。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1231915288.pdf |