2009年01月19日 |
昭和電工、カーボンナノチューブを本格生産 |
米ハイペリオン社と提携、2010年から400トン |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工(高橋 恭平社長)は19日、カーボンナノチューブの新グレード「VGCF-X」について、米ハイペリオン社と提携、伸長が著しい樹脂複合材分野に本格進出すると発表した。 計画では大分コンビナート内に世界最大規模の年産400トン設備(資金30億円)を2010年初めまでに建設する。昭電は82年から「VGCF」の開発を手がけ、96年に年産20トン設備での量産をはじめた。目下、リチウムイオン電池の添加剤用が主力で、年産100トン規模。 さらに複合材用のグレードのあるVGCF-Sを用いた「石油資源探査・採掘用超高性能複合ゴム」を信州大の遠藤守信教授と共同で開発した。今後もリチウムイオン電池、樹脂複合材用途に、新規分野を加え、15年には400億円の売り上げを目ざすとしている。 ハイペリオン社は82年に発足、83年からカーボンナノチューブ FIBRILの生産を開始した。複合材分野で材料・用途などに関する多数の特許を持つ。昭電とはクロスライセンス契約を結んだ。昭電はハイペリオン社から製品の一部を購入、将来は共同研究開発も行う。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1232344299.doc |