2001年05月10日 |
独バセル、オランダPP事業の営業権をDOMO社に譲渡 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:BASF、エクソンモービル |
独バセル・ポリオレフィンはこのほど、オランダの子会社バセル・ポリプロピレンの全株式をベルギーのDOMO社に譲渡することを決め、両社が協定に署名した、と発表した。 これによりDOMO社は、オランダ・Rozenburgの年産18万トンのPP(ポリプロピレン)設備を取得、必要な手続きを経て6月1日から営業を引き継ぐことになる。 バセルは、BASFとシェルの事業を統合して誕生する際に、欧州委員会からPP重合で最低60万トン、PPコンパウンドで最低13万トンの設備の売却を承認の条件として提示されており、2日にもエクソンモービルにフランスの設備を譲渡しており、今回さらにオランダの設備についても譲渡し、欧州委員会の条件を完全にクリアした、と説明している。 バセルのVolker Trautz会長兼CEOは、「DOMO社は重要な顧客であり、今回の販売提携により、別の意味で重要なレベルの関係が築かれたことになる。バセルから出て行く従業員には、Rozenburgをさらに強化していくことを望むとともに、これまで貢献してくれたことに感謝したい」と語った。 DOMO社はベルギーに本拠を置く多国籍企業で、ナイロン樹脂および繊維、床材などの事業を手がけている。2000年度の総売上高は6億6,525万ユーロで、ベルギー、ドイツ、フランス、南アフリカに約2,600名の従業員を抱えている。 |