2009年01月22日
カーボンブラックの出荷、12月は一段と縮小
08年計も3.9%減で7年ぶりのマイナス成長に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が22日に明らかにしたところによると、カーボンブラックの昨年12月の生産と出荷数量はともに一段と縮小して大幅な前年同月割れとなった。
 この結果、08年の総生産量も総出荷量もともに前年割れに転じた。
 
 12月の生産量は54,922トンで前年同月を20.5%下回り、一方の出荷量は50,197トンで27.0%もの前年同月比割れとなった。生産量は7ヵ月連続の、また出荷量は5ヵ月連続のそれぞれ前年同月割れである。
 出荷のうち圧倒的多数を占める注目のタイヤ向けは39,144トンで、前年同月を23.0%下回っている。また一般ゴム向けも36.8%減、非ゴム用その他も32.9%減とそれぞれ大幅な縮小になっている。
 こうした出荷の大幅な落ち込みには、11月のCBの輸入量が前年同月比87.9%増の17,989トンに急増したことも影響しているのではないかと見られる。
 
 一方、08年の総生産量は814,547トンで前年比1.9%減、総出荷量は799,256トンで同3.9%減となった。07年は生産が同1.3%増、出荷が同1.4%増であったが、08年は生産が3年ぶりの、また出荷が7年ぶりのそれぞれマイナス成長となった。
 出荷の減少には、年終盤に入って特に顕著となったタイヤ向けの需要の後退と輸入の増加が大きく影響していると見られる。タイヤ向けの年間総出荷量は602,032トンで、前年を4.0%下回った。