2009年01月23日
EVAは08年も国内向け出荷が前年超え
ただし輸出が大幅減で総出荷量は前年割れに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢ビコポリマー)の08年の国内向け出荷数量は153,153トンで、前年の実績を1.8%上回った。前年比0.6%増となった07年に続く前年超えである。汎用樹脂の中では唯一のプラス成長となった。
 
 これには、太陽電池パネル用シール材向けの需要が順調に拡大したことが大きく作用している模様。発泡体や接着剤などの分野向けは、他の汎用樹脂と同様にマイナス成長に転じたと見られている。
 
 一方、輸出は65,853トンで前年を22.2%下回った。7.4%増となった前年とは対照的な姿となったわけで、この結果08年の同樹脂の総出荷数量は前年を6.9%下回って219,006トンにとどまった。輸出が大幅に縮小したのは、中国などアジア地域の需要家からの引き合い価格が安かったことに加えて円高が進行したことによって採算を確保できなくなったためと見られる。