2009年01月26日 |
PPフィルムの出荷、08年はOPもCPも微減 |
8月以降の非食品用の不振が大きく影響 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が26日に集計したところによると、同フィルムの昨年12月の出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)が前年同月比12.1%減の17,516トン、CPPが同8.7%減の12,220トンとなった。 ともに5ヵ月連続の前年同月割れとなった。両フィルムとも全ての需要分野向けが前年を下回っているが、特に縮小率が大きいのは繊維・雑貨用や工業用などの非食品包装分野となっている。 この結果、08年1年の総出荷数量はOPPが前年比1.0%減の245,316トン、CPPが同0.9%減の159,157トンとなった。OPPは2年連続の、CPPは3年振りの前年割れである。 ともに微減だが、この場合も食品包装以外の分野の出荷が8月以降に大きく落ち込んだことが強く影響している。 主力の食品包装用はOPPが0.4%減にとどまっており、CPPは逆に2.7%増となっている。しかしOPPでは工業用その他が4.1%減となり、またCPPでも工業用が31.2%、繊維・雑貨その他が3.5%それぞれ大きく縮小している。両品種とも、フィルム各社が育成に力を入れてきた高付加価値品種がIT関連ビジネスの不振で逆にマイナス成長となったことが大きな誤算と言える。 資料室参照 ○2008年OPPフィルム出荷実績 http://www.chem-t.com/link/data/po/2008opp.html ○2008年CPPフィルム出荷実績 http://www.chem-t.com/link/data/po/2008cpp.html |