2009年01月29日
国産ナフサの4Qの価格、52,200円に下降
12月着の輸入ナフサ価格も大幅安に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計)
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 石油化学用国産ナフサの昨年10〜12月期の基準価格は、1キロリットル当たり52,200円となることがほぼ確定した。
 
 これは、財務省が29日に集計した昨年12月の輸入通関速報の結果から、10〜12月期のナフサの総輸入数量が575万6,772キロリットル、総輸入金額が2,887億7,130万2,000円となることがおおむね決定したことによるもの。速報ベースの同期の加重平均輸入価格は同50,162円で、100円未満を四捨五入した価格は同50,200円となる。これに伴い、同期の国産ナフサ価格は輸入平均価格にインランドチャージ等の同2,000円を加えた同52,200円ということになる。
 12月の輸入の確定値が出るのは1ヵ月後だが、平均価格に大きな差異が生じることはこれまでのパターンから言ってほとんどないと見られる。

 同期の国産ナフサ価格は、前期(昨年7〜9月期)の価格を同33,600円(39.2%)下回ることになる。8・四半期ぶりの反騰である。前年同期に対しても同9,400円(18.0%)安い。
 同期の価格の急落は、11月に続いて12月も輸入価格が大幅に値下がりしたことによるもの。財務省が29日にまとめた12月の輸入速報によると、同月のナフサの総輸入数量は172万3,494キロリットル、総輸入金額は513億2,640万3,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は29,780円となる。8月の同86,806円をピークに4ヵ月連続しての値下がりで、前月の確定価格を同18,813円(38.7%)下回っている。同30,000円割れは、04年5月の同29,100円いらいとなる。10月から11月にかけて国際スポット市場での契約価格が一段と下降したことによる。
 
 つづく今年1〜3月期の価格については、さらに下がって同26,000円程度になると予想する石油化学関係者が多い。

 なお、速報ベースによるナフサの08年の総輸入通関数量は2,334万3,274キロリットル、総輸入金額は1兆5,643億5,349万3,000円となった。前年に比べると数量は13.1%減、金額は6.0%増となる。平均単価は67,000円で、22.1%高(12,100円高)となる。