2009年01月30日
CB協会、09年の需要を6.8%減と予想
タイヤ用、一般ゴム用とも縮小と判断
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は29日、カーボンブラックの09年の需要見通しを発表した。日本自動車タイヤ協会がまとめた自動車タイヤの需要見通しと日本ゴム工業協会が作成したゴム産業全体の新ゴムの需要見通しを参考に、同協会独自のカーボンブラックの輸出入見通しを織り込んで取りまとめた。
 
 それによると、09年のCBの総需要量は882,878トンで、08年の実績見込みを6.8%下回るとの結論になっている。
 08年の総需要量は947,504トンで前年を0.6%下回ったと見られている。うち国内向けは0.9%減、輸出5.0%増になったと推定されている。国内向けがマイナス成長に転じ、一方の輸出は順調に拡大したものの国内向けの減少をカバーするまでに至らなかったとの判断である。

 それに対して09年は、国内需要が一段と冷え込んで6.2%減となるのに加え、輸出も19.8%減と大幅減に転じてトータルではかつてない大きな規模の前年割れとなるとの結論になった。 内需の縮小率を6.2%としたのは、日本自動車タイヤ協会がタイヤの国内需要を6%減と予想している点や、日本ゴム工業会がタイヤ用以外のゴム全体の需要を7.5%減と推定している点を重視したため。
 
 同協会がまとめた09年のCBの需要見通しの内容は以下の通り。かっこ内は前年の実績見込み比。
 タイヤ用=648,036トン(94.9%)
 一般ゴム用=164,842トン(93.1%)
 ゴム用計=812,878トン(94.5%)
 非ゴム用=35,500トン(80.0%)
 内需計=848,378トン(93.8%)
 輸出=34,500トン(80.2%)
 総需要量=882,878トン(93.2%)