2001年05月09日 |
藤沢薬品、エジンバラ大学との中枢神経領域における共同研究を継続 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:藤沢薬品 |
藤沢薬品工業は9日、エジンバラ大学との提携を5年間継続する契約を締結した、と発表した。同社とエジンバラ大学は、中枢神経系疾患の研究を目的に「エジンバラ研究所」(The Fujisawa Institute of Neuroscience in Edinburgh:FINE)を設立するなどの提携を行ってきたが、今回の契約により2007年まで延長される。 近年様々な中枢神経系疾患が増加している中で、藤沢薬品は最も医療ニーズの高い脳疾患を研究の重点指向領域の一つに位置付け、新規薬剤の創製に取り組んでいる。一方エジンバラ大学は、アルツハイマー症や精神分裂病、うつ病など中枢神経系疾患の基礎研究分野で世界最高水準の研究を行っている。同社は、新しいタイプの開発候補品を継続的に創出するためには、多様な発想に基づき基礎研究を行うことが重要と判断、国内の研究拠点に加え、1989年にエジンバラ大学と提携契約を締結、中枢領域における薬剤標的の探索研究を開始した。さらに1992年にFINEを設立したことで提携をさらに強化、中枢神経系の薬理研究を中心に、同大学研究者との様々なレベルでの研究交流や共同研究プロジェクトを推進してきた。 FINEにおけるこれまでの研究成果は、同社の脳疾患系の研究に大きく貢献しているだけでなく、Nature誌を始めとした論文投稿や学会報告の形で数多く発表されている。このような成果を踏まえるとともに、今後同領域におけるエジンバラ大学との提携をいっそう強化することにし、研究提携の5年間延長を決めたもの。 |