2009年02月16日
プラ加工企業、樹脂のもう一段の引き下げを要求
ポリオレフィンについては2月の改訂を求める
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 プラスチック加工企業の間でポリオレフィンの再値上げを強く求める向きが急速に増えてきた。昨年7〜9月期をピークにナフサ価格が下降を続けている点を視野に置いてのもので、2月中に先ずはナフサ1キロリットル当たり4万円見合いのレベルまで引き下げるよう要求するところが多い。
 
 現在採用されているポリオレフィンの値決め方法には、ナフサ価格に四半期単位なり半年単位なりで連動させるかたちで後決めするいわゆるナフサ・スライド型と、ナフサ価格だけでなくその時々の需給バランスも考慮して話し合いで決めるいわゆるジャン決め型(個別交渉ベース)の二通りが存在する。
 うち後者のケースでは、昨年7〜8月にナフサの急騰によって大幅な値上げ(第12次値上げ)が実施されたあと、11月から12月にかけてキログラム30円前後引き下げられ、そして今年1月にもほぼ同額の再値下げが実施された模様。
 
 しかし加工企業の間では、その後もナフサの国際契約価格が下がっていることを理由にもう一段の引き下げを強く求めるところが相次ぐようになっている。これに対してポリオレフィン各社はいまのところ明確に回答するには至っていない。これまで個別交渉ベースで決めてきたケースの中には、樹脂メーカー側が価格面でも実施時期の面でも大幅な譲歩を余儀なくされたものが少なくないからで、話し合いがまとまるまでにはかなりの時間がかかりそう。