2009年02月17日
PSの生産と出荷、1月も大幅な前年割れに
生産の46%減が効いて在庫は縮小
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が17日に集計したPS(ポリスチレン)の1月の生産・出荷実績は、ともに大幅な前年同月割れとなった。
 
 生産は39,676トンで46%減、出荷は46,661トンで28%減となっている。生産は10ヵ月連続の、出荷は6ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 うち生産の大幅減が特に目立つが、これは内外需の低迷に対応してPS各社が減産率をさらに引き上げたことによるもの。同樹脂業界の年産総設備能力は101万6,000トンで、月平均では84,700トンということになる。これを基準とした1月の平均稼動率は46.9%となる。
 こうした大幅な減産によって月末在庫は3ヵ月振りに10万トンの大台を割り込んで同5%減の99,437トンに縮小した。
 
 一方の出荷の内訳は、国内向けが45,318トンで同27%減、輸出が1,343トンで同54%減となっている。国内向けは6ヵ月連続の、輸出は5ヵ月連続の前年割れである。
 国内向けのうち、FS用は10%減で比較的小幅の減少にとどまっているが、他は包装用が24%減、雑貨・産業用が37%減、電機・工業用が39%減といずれも大幅な縮小になっている。