2009年02月20日
PSPの出荷不振が一段と長期化
1月も前年同月比13.5%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が18日に集計したところによると、同シート(PSP)の1月の総出荷数量は6,690トンとなった。前年同月の実績を13.5%下回っている。これでPSPの月間出荷量は20ヶ月連続の前年同月割れとなった。長期減少傾向に歯止めがかからない状態となっている。
 
 これには、スーパー等需要家のニーズに沿ってPSP各社が製品の薄肉化に努力していることに加え、トレーメーカーの多くがPPやPETへの切り替えに取り組みはじめたことも大きく影響していると見られる。
 
 需要分野別では、1月もこれまで同様に全ての分野向けがマイナス成長となっている。縮小率が最も小さいラミネート丼用は2.4%減にとどまっているが、他の分野向けは、消費量が最も多いロールトレー用が7.1%減、一般反用が24.0%減、ラミネート一般用が48.6%減といずれも大幅な縮小となっている。
  
 うちロールトレー用の場合は、前年同月割れの連続期間が5ヵ月と比較的短いが、他の分野はラミナート丼用が13ヶ月、一般反用とラミネート一般用にいたってはともに20ヶ月連続と長期化している。
 
 これに伴う昨年2月から今年1月間での1年間の総出荷量は109,510トンとなった。前年同期の実績を10.4%下回っている。特に10月以降の不振が目立つ。この場合もロール一般用の11.0%減とラミ一般用の21.2%減が目を引く。