2001年05月07日
か性ソーダ、2000年2社2工場が休止
経済産業省が全社の能力調査開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭硝子、三菱ガス化学、経済産業省

 経済産業省化学課ではか性ソーダ全社を対象に2001年3月末現在の生産能力調査を開始したが、昨年末日本カーバイトと関西クロルアルカリの両社が設備休止ないし事業撤退したため、全体の能力は月産5,000トン以上減少したとみられている。
 設備休止した両社は地方に工場をもつ“地場産業”だが、不況の長期化で末端需要が伸び悩んでいる上、採算悪化が続き、方向転換を図ったのが理由。
 同課によると、2000年3月末時点で実施した前回調査では、わが国ソーダメーカーは29社、37工場、月産能力は44万2,327トンあった。
 しかし、昨年末日本カーバイトが魚津工場の1,475トン設備を停止して、その分の生産を日本曹達高岡工場に委託。また同じく旭硝子と三菱ガス化学の合弁事業会社関西クロルアルカリが大阪工場(3,770トン)の全設備を停止、事実上ソーダ事業から撤退した。
 両社の設備能力を合わせると月産5,245トンとなるが、他のメーカーに新増設がない限り合計能力はこの分マイナスとなる。
 メーカーも27社35工場に減ったことになる。