2009年02月24日
SPDC、L-LDPEの輸出価格を3月分も引き上げへ
中国向けも東南アジア向けも970〜980ドルを提示
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)は、このほど中国並びに東南アジア各国の大手フィルム企業とディストリビュータに対して、日・サ合弁企業「シャルク」のL-LDPE(商品名;QAMAR)の3月の輸出価格をCFRトン当たり970〜980ドルに引き上げたい意向を伝えた。
 
 ナチュラル品種を中国向けも東南アジア諸国向けもともに同970ドルに、そして高透明品種を同980ドルに底上げしたい考え。
 2月の提示価格はナチュラル品種が同920ドル、高透明品種が同930ドルであった。したがって今回のオファーは、同50ドルの値上げの受け入れを求めるもの。
 
 最大の消費国である中国におけるL-LDPEの市中在庫は、これまでの輸入の手控えとSINOPECグループ各社の減産によってかなり縮小している模様。ただし、需要の回復が遅れているためフィルム各社の稼働率はまだ低水準にとどまっており、このため今回のSPDCの値上げ表明がそのまま受け入れられるかどうかははっきりしない。