2009年02月25日
ナフサの国際スポット価格が下降
極東向けも欧州向けも400ドル割れが続く
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋によると、石油化学用ナフサの国際スポット価格が北西欧向けも極東向けも小幅ながら再び下降しはじめている。
 
 北西欧向けが先行、それを極東向けが後追いするかたちで下降線をたどっている。北西欧向けは先週明けにトン当たりのCIF価格の平均が400ドルの大台を割り込み、その後もじりじりと下がり続けて直近の契約価格の平均は358ドル前後となっている模様。
 極東向けは先週半ばに同400ドル割れとなり、直近ではおおむね380ドルまで下がっていると見られている。最近の最高値の2月第2週末に比較すると、北西欧向けも極東向けもともに15〜16%下がったことになる。
 
 この要因については、原油のスポット価格が世界的な株安に誘発されて先々週末から再下降してきたことによって、世界各地の石油化学品市場に再びナフサの先安感が広がりそれに伴い買い控えの動きが再発してきたことが大きいと分析する石化関係者が多い。一方、今後の動きについては全ての関係者が全く予測できないと述べている。