2001年05月07日
関西に「ナノテク推進会議」9日発足
産官学100団体が参加、新産業創出へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ、住友化学、ダイセル化学

 情報通信(IT)や環境、ライフサイエンスなど幅広い産業分野で飛躍的な革新をもたらすといわれるナノテクノロジーの研究開発を総合的に推進しようという大規模な組織「関西ナノテクノロジー推進会議」(仮称)の設立総会が9日、大阪府豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開催される。
 ナノテクノロジーの研究は、わが国が世界をリードしているといわれ、政府も次期科学技術基本計画で開発投資重点4分野の1つに掲げるなど積極的に支援する方針を打ち出している。
 9日発足する関西ナノテクノロジー推進会議は、こうした情勢を背景に、異分野間や研究者間の共同、融合による研究ネットワークを産官学で構築し、研究開発を推進していくもので、住友化学、クラレ、ダイセル化学などのほか鉄鋼、家電、薬品、商社など関西に研究拠点をもつ91社と大学など合わせて約100団体が参加、新産業創出に全力を挙げる。
 委員長には財団法人大阪科学技術センター会長の橋本安雄氏、顧問には大阪大学の熊谷信昭名誉教授が就任。
 活動方針などは総会で決まるが(1)次世代バイオ分子チップ(2)カーボンナノ材料(3)無機ナノ材料シュミレーション(4)次世代情報電子ナノ材料—などが研究テーマにあがっている。